アラックスエコファンクラブ


表彰式を行いました
◇開催:2022年11月12日(土)
◇会場:千葉市生涯学習センター
表彰式の様子








(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。)
ビデオメッセージ
千葉県
熊谷 俊人 知事

コンクール受賞者のみなさん、受賞おめでとうございます。「未来のごみ箱」というテーマで第1回から続いているわけですが、今回もとても発想が豊かで、色鮮やかな皆さんの作品を拝見しました。これは将来に希望が持てるな、という気持ちになりました。素晴らしい作品をご応募いただきありがとうございました。

海洋プラスチックごみや食品ロスの問題など、環境問題は世界共通の課題になっています。ごみを減らして、そして資源を大切にすることが重要です。近年の傾向としてSDGsを意識している作品も多かったと聞いています。

ごみは私たち人間が出しているものですから、モノをどのように使うのか捨てるかということは、私たちひとりひとりが決めることができるわけです。未来に向かって、私たちが、ひとつひとつの選択を正しくしていくことが、将来の地球を救っていくために重要な取り組みとなります。

今回の受賞をきっかけに、改めてごみを減らすため、そして未来の環境のために自分たちができることは何か考え、そして日々の生活の中で実際に行動に移してください。

最後になりますが、受賞者、また子どもたちをサポートされた保護者の皆さま、ご指導いただいた学校や絵画教室等の関係者の皆様方に心より感謝いたしまして、私からのお祝いのメッセージに代えさせていただきます。改めておめでとうございます。
ごあいさつ
千葉テレビ放送株式会社
青柳 洋治 代表取締役社長

受賞された小学生の皆さん、ご家族、学校関係者の皆さんに心よりお祝い申し上げます。 また、本日ご列席いただいております、共催の一般財団法人千葉県環境財団様、特別協賛をいただいておりますアラックス株式会社様をはじめご協賛をいただきました多くの企業団体の皆様、そして忙しい中審査にあたられた審査員の先生方に厚く御礼を申しあげます。

今年度の夏休みエコ絵画コンクールには県内各地の小学校や絵画教室から10,537点の作品が寄せられました。本コンクールは千葉県が進める総合的な環境学習の推進事業の趣旨に基づき、小学生に環境への興味や関心を深めてもらうことを目的として「未来のごみ箱」をテーマに平成18年にスタートいたしました。1回目の応募数はわずか690点でしたが、現在では10,000点を超える県内有数の絵画コンクールにまで大きく成長することが出来ました。これもひとえに千葉県、千葉市をはじめとする各自治体の皆様、アドバイザーの先生方などのご支援、ご協力の賜物と改めて感謝を申し上げます。

入賞した作品は、表彰式会場でも展示しておりますが、どの作品も小学生の皆さんが書いたとは思えないようなしっかりとした、構成された図柄や想像力豊かなレベルの高い作品ばかりです。

むすびにあたりまして本コンクールの開催にご尽力賜りました関係者の皆様に心から感謝申し上げますとともに本日ご列席の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げて挨拶といたします。
一般財団法人 千葉県環境財団
葉岡部循一 理事長

本日のエコ絵画コンクールで各賞を受賞された皆さん誠におめでとうございます。
また、これまで親身になってご指導いただいた先生方、そして暖かく見守ってくださった家族の皆さんのお喜びはひとしおかと思います。

このエコ絵画コンクールは県内の小学生を対象といたしまして、環境の大切さについて考え、そして学ぶきっかけとしてはじまり、今回で17回目を迎えることになりました。この間協賛企業の皆様はじめ多数の関係者の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げるとともに今後引き続きのご支援をお願いいたします。

私ども環境財団は県民の安全と安心を守るため水や大気、土壌など様々な環境にかかる調査・分析事業や、また、皆さんの環境活動を支援する事業を実施しております。環境に携わる私どもからしましても今回応募された絵画というのは非常に様々なものがあり、まさに目から鱗が落ちるようなアイデアが随所にみられました。

これまで環境保全や環境活動というと、多くの人が力を合わせて人海戦術で取り組んできたようなところがありますが、これから少子高齢化が進んでまいりますと、まさに今後はこの絵画にあるようなテクノロジーを駆使して取り組んでいく時代になっていくのではないでしょうか。これから皆さん大人になりましたら、ぜひこの絵画にあるようなアイデアを現実のものとしていただいて、千葉県や日本、そして世界の環境を思っていただけることを期待しております。 本日は誠におめでとうございました。
アラックス株式会社
新井 隆太 代表取締役社長

コンクールを始めて17回目になります。回を重ねるごとに皆様によって盛り上げていただいております。本当に感謝申し上げます。受賞者の皆様、そしてその家族の皆様、本当におめでとうございます。また教育委員会はじめ学校関係者の皆様、コンクールをお支えいただきまして心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

今回も10,000点以上の絵が集まりました。私も選考に携わらせていただきましたが、絵を拝見しながら感じますことは、お子さまひとりひとりが、どのように時代に向き合っているのか、またどのように未来というものを考えているのか、それが絵に表れていると毎回感じます。また絵を表す短い文章を添えていただいていますが、その文章にもよく表れています。この17年間、私たちが皆さまの感性に多くの刺激をいただき勉強させていただいています。

そしてもう一つ感じるのは、ご家庭の中で絵を描いてくださるとき、お父さんやお母さんに相談していると思いますが、ご家庭の団らんは大事だなと思います。この絵を描くことによって、家族の会話が盛り上がるご様子、そのような温かいものを感じさせていただきました。

いま世の中に目を移せば戦争や疾病や色々な苦難が多く広がっておりますけれども、皆さまの家族の温かい団らんがもとになり、それが地域に広がり、社会に広がり、世界にその温かな団らんが広がっていくようなことに、このコンクールが助けとなればと思っております。

最後になりますが、皆さんのおかげで本コンクールが成り立っております。私たちも引き続き皆さんの想いをしっかりと受け止めさせていただき、これからも続けさせていただきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。受賞された皆様、本当におめでとうございました。
受賞よろこびのことば
千葉市立小谷小学校6年
泉 志穏 さん

今年も県知事賞と言う素晴らしい賞をいただき誠にありがとうございます。
今回私が考えた「未来のごみ箱」は街に電力を送る発電ツリーです。
今年も地球温暖化が原因で猛暑に見舞われた上、電力不足という深刻な状況に陥りました。
そこで私は大木の根っこがごみを吸い上げ分解し、電力を生み出す発電ツリーがあればいいと思いこの絵をかきました。
大木には葉の風車を取り付け、涼しい風を街に送ることもできます。ごみを減らしながら地球温暖化を救う発電ツリーです。

このように「未来のごみ箱」というテーマを絵に表すことは、私にとって環境問題について興味を持つ良いきっかけになりました。2年生から取り組み始めたエコ絵画コンクールも私にとって今年が最後になりましたがこの経験を活かし、これからも環境問題について意識を持ち、少しでも地球にやさしくできる取り組みを心がけていきたいと思います。ありがとうございました。
講評
千葉県教育庁 教育振興部 学習指導課
指導主事 都築 花代 様

今回で17回を迎えます、「夏休みエコ絵画コンクール」は、次代を担う千葉県の子どもたちの環境教育や美的情操の育成に大きく貢献されてきました。これまでコンクールの運営に御尽力いただきました関係者の皆様に、心から敬意を表します。
さて、入賞された児童の皆さん、誠におめでとうございます。世の中は暗いニュースが続いているところですが、本コンクールでは今年も、皆さんの力強い創造力に、本当に元気をいただいたと思っております。

集まった作品を見てみますと、今年も様々なテーマに合わせ、画材をうまく組み合わせて使うだけでなく、ブラシを使った「スパッタリング」や削って描く「スクラッチ」、紙を貼り合わせて描いていく「貼り絵」など、いろいろな技法を工夫して取り組んでくれたなと思わせる作品がたくさんありました。また、応募票に書かれたコメントにも、読み応えのある“描いた人の思い”が詰まったものが多くありました。テーマはずっと共通して「未来のごみ箱」であるのに、今年もたくさんのアイデアが寄せられ、皆さんの想像力には本当に驚かされます。

このコンクールは絵画コンクールですから、もちろん、「どのような絵を描いてくれたのかな」という視点で見ていくことが基本になっています。ですが、私が本当に大切にしていきたいと思っていることは、「発想力-“思い描く力”」です。
皆さんはそれぞれの作品を作り出すとき、真っ白な画用紙を前にして、一番最初に何を考えていますか。「どのように描こうかな」、「どんなゴミ箱があったらいいかな」、「ああしたいな」、「こうしたらどうだろう」と考えながら作品を作り上げたのではないでしょうか。
このことは誰にでもできることではありません。私は学校の先生をしておりますけれども、先生をしていて一番気を遣っているのは、真っ白な画用紙を子どもたちに渡すときです。アイデアが思いつかない子にとっては、真っ白な画用紙を前にすると、とてつもないプレッシャーを感じることもあるからです。
ですが、皆さんはどうでしょうか。白い画用紙を受け取った時、少しワクワクするのではないでしょうか。「今年はこんな風にしたい」、「こんなゴミ箱があったらいいな」と、白紙の世界から新しいことを生み出せる人たちだからです。このように発想したり、構想したりすることができる人たちは、この先の未来がどのように変化しても、それに合わせて頭を柔らかくして、「新しい未来を思い描ける人たち」だと思っています。

今、世の中はどんどん変っています。
皆さんのお父さんやお母さん、そして学校の先生も全く経験をしたことがないことが世の中で起こっています。例えば、皆さんはパソコンやタブレットを使って授業を受けていると思います。私たち大人から考えれば、パソコンなどの電子機器を文房具のように扱うことになるなんて予想もつきませんでした。皆さんは小学生ですが、インターネットを介して授業に参加したり、最先端の技術を使ったりするなど学校教育も変ってきています。この2、3年で全く違う世界になってしまったなと改めて感じています。AI技術の発展や技術革新によって、皆さんが大人になるころには、さらに想像もできないような変化が起こっているかもしれません。その時その時を生きる大人たちと子どもたちとが、一緒に知恵を絞りながらこの時代についていかなければならないということです。

このコンクールの大きなテーマでもある環境問題は、人間がこの地球上で生きて行く上で大きな問題です。このコンクールに寄せられた様々なアイデアは、まだ“絵”の段階ですが、これをヒントに、形は変っていくかもしれませんが、未来の誰かが、もしかしますと皆さんの誰かが、実物として形にしてくれるかもしれません。そしてその最初の一歩は、やはり「発想する力、生み出す力、思い描く力」だと思っています。
これからの未来を生きる皆さんの想像力に溢れたアイデアや言葉は大きな力となっていくはずです。受賞者の皆さん、これからも素晴らしい発想力と創造力で様々なことに挑戦し、思い描くことの大切さを忘れないでください。

長くなりましたが、本コンクールの関係者の皆さま、そして子どもたちのご指導をしていただきました保護者の皆様、並びに学校や絵画教室の先生方、このような機会を作っていただき誠にありがとうございます。深く感謝申し上げます。結びに本コンクールの益々の発展と、お集まりいただきました皆さまのより一層のご活躍を祈念いたしまして講評とさせていただきます。
NPO法人環境技術支援ネットワーク
理事長 樋口 壯太郎 様

私の方からは、今年あった3つの環境関連の出来事をご紹介したいと思います。

皆さんの絵の中に海の生き物、それから森の生き物と共生するという絵がたくさん見られました。紹介する1つ目は、今年の始め、環境省から「プラスチック資源循環促進法」という法律ができたことです。この法律は、特に海のマイクロプラスチックについては魚とかクジラとか海の生き物に影響を与えているため、それからプラスチックそのものが脱炭素社会の実現に大きな阻害要因になっていることから、「再利用できないようなプラスチックの使用」は今後できなくする、という法律です。そのようなことを踏まえて皆さんの絵にもそういったことが反映されていたのだと思います。

2つめはロシアとウクライナの戦争です。実はロシアとウクライナは資源大国です。戦争によってお母さん方は日用品の値上げ、お父さん方はガソリンの値上げなど、皆さんも少なからず影響を受けています。そのような中でドイツは下水汚泥の焼却と埋め立てを禁止にしました。何故禁止したかと言うと農業で使う肥料生産に不可欠なリンやカリウムをロシアからの輸入に頼っていた背景があります。日本も80%輸入です。環境先進国であるドイツは下水汚泥に含まれているリンやカリウムをこれまで捨てていた廃棄物から回収する方針にいち早く変えたわけです。戦争は資源の奪い合いでもあります。物価の高騰を引き起こす資源不足を補う目的で、環境の法律を変えて自分を守った例です。

最後に、先日私たちの法人と中国の政府研究機関とリモート会議をしました。テーマは中国が今、焼却施設を沢山作っていて、その中で分別収集を計画しています。ごみを分けるということ、それをどうやったらいいかということがテーマでした。その中で中国の方たちからは、どのような罰則を作れば分別がうまくできるか、日本ではどうしているのかといった質問がありました。そこでこの「エコ絵画コンクール」のお話をしたのですが、日本は環境教育にとても力を入れていて、小学4年生の時から施設見学をして、さまざまな環境に関する教育をしていますので、ルール違反をする人はいるけれど、基本的には道徳を守って、罰則規定はありません、そういった話をしました。そうしましたら、環境教育に興味を持たれて、どんな教育をしているのか、といった質問がたくさんありました。

学校関係者の皆さんも環境教育に携わっていただいています。そのほかにもいろいろな活動があると思いますが、その中で千葉でのこの「エコ絵画コンクール」の取り組みは非常に珍しいものです。今年9月に全国の自治体で構成している「全国都市清掃会議」が発行する機関誌で千葉県環境財団様からこの取り組みを紹介していただきました。また今月は環境産業新聞社の「都市と廃棄物」という雑誌でも取り上げられました。

これから2050年カーボンニュートラルを目指す中で、未来への教育は重要で、そういった取り組みを先進的にやられている千葉でのこの取り組みは、できれば千葉方式として全国へ売り出していっても良いと思います。 このコンクールのますますの発展を祈念して挨拶とさせていただきます。
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