第2⽔処理施設

施設概要

第2水処理施設では、第1水処理施設の処理水とともに脱塩処理を行い、同時に他の汚濁物質も高度処理する構造を有しています。
この高度処理を採用することによっては、排水基準値を満足する水質にして放流することが可能ですので、放流河川の下流域における環境保全、とくに農業利水に高い水準で貢献するものです。

RO膜 (逆浸透膜) 装置 脱塩処理
浸出水     処理水
  乾燥固化装置 濃縮装置
  副生塩

凝集沈澱・ろ過処理工程

凝集沈澱・ろ過処理工程では、その次に導水するRO(逆浸透膜)装置の「膜」を閉塞させる原因となる懸濁物を除去します。

逆浸透膜処理

浸出水中の塩分をRO(逆浸透膜)装置を通して除去します。RO装置では、加圧した汚水を装置に通水すると、水だけが装置内の半透膜(逆浸透膜)を透過し、水中の塩類や他の成分(有機物、窒素化合物、重金属類、ダイオキシン類)は透過しないため、浄化水と他成分の濃縮水に分離することができます。

RO装置には第1水処理施設の高度処理水も脱塩処理します。

フッ素ホウ素処理

RO膜装置で処理できなかった微量のフッ素化合物とホウ素化合物を、フッ素吸着用キレート樹脂とホウ素吸着用キレート樹脂という特殊なイオン交換樹脂を充填した吸着塔に通水して排出基準値以下に除去します。

濃縮工程

逆浸透膜で分離した塩類ほか成分を含む濃縮水は、減圧加熱濃縮機(多重効用缶方式)に通水して水分を蒸発させて濃縮度を高めます。この濃縮液には高濃度の塩分が含まれています。

乾燥固化工程

濃縮工程から送られる塩類の濃縮液を高温加圧蒸気を通じたドラムドライヤー表面に接触させ、水分を完全に蒸発させて粉末の副生塩として回収します。

中和・消毒・放流工程

第1水処理設備と第2水処理設備の処理水はそれぞれ中和・消毒処理して放流水合流水槽に導き、排水基準値以下の水質で一括放流します。放流水合流水槽には自動監視装置を備えており、万一、排出基準値を超える水質が検知された場合は、処理施設が自動的に即時全面停止となり、放流が停止されます。

  

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